静電気除去でバイクの走りが変わるらしい

ほんとうに静電気が走りに与える影響はあるのか

静電気を除去するだけでバイクの走りが格段に向上するという、嘘みたいな話が注目を集めています。
それもそのはずで、あのトヨタがアルミテープを貼り付けるだけで走行性能が向上すると宣伝し、特許を取得したことで状況が一転しました。
これまでも車やバイクに発生する静電気が、オーディオやインジェクションなどに影響を与えるという話はありました。

話は変わりますが、電流の流れを適正にするアーシングという方法があります。
アーシングをすることで電流の流れが改善し、燃費の向上やエンジンのトルクアップに貢献するというのは今となっては当たり前の話になっています。
アーシングは電気抵抗を下げることで電流を流しやすくするという発想から生まれましたが、静電気除去は車体に発生する静電気を適切に放電することで、車体やパーツ、エンジン等への負荷を軽減させることができるという考えから生まれました。

実際に静電気は走行系統に影響を与えるのか、その疑問を解決するためには静電気がどのような弊害を生むのかということを理解する必要があります。
静電気が帯電した状態で誰かに触れたり、鉄の部分を触ったりするとビリッと感じます。
これは静電気が起こす感電作用ですが、これがエンジンや吸排気系統に影響を及ぼします。

具体的には、サスペンションの動きを阻害する原因として静電気があります。
ですから、サスペンションのマウント部分に放電装置を設置するだけで、サスペンションの動きがスムーズになります。
これ以外にも、エンジン内部のピストンは高速運動する際に静電気を発生させます。
帯電した静電気を放電することでピストンの動きが改善され、エンジンがスムーズに吹け上がるようになるのです。

これらの事実は、静電気が走行性能に影響を与えることを証明しています。
そこに天下のトヨタが注目し、静電気を放電するアルミテープの開発に踏み切ったのです。
「静電気を除去するだけでバイクが走行しやすくなる、静電気がバイクに影響を与える」という噂話は、このようにして大企業により真実だと証明されたわけです。

バイクの静電気除去は効果があるのか

もちろんトヨタが発売した商品は自動車向けですが、構造的にバイクも自動車と同じく、静電気を除去することで、エンジンや走行性能を改善させることができます。
例えば前述のサスペンションの動きも、静電気を放電させることで改善できます。
他にもエンジンの振動を抑えるインシュレーター部分も静電気が起こりやすいため、静電気を除去することでピストンの動きがスムーズになり、走行性能がアップします。
乾燥し静電気が発生しやすい冬など、ぜひ除去を試してみてください。