カワサキのカーボンニュートラルへの取り組みとは?
日本政府は、2020年に「2050年カーボンニュートラル」宣言を行っています。
気候変動や世界情勢に伴うエネルギー危機の問題を解決するために、現在世界中で脱炭素化を推し進めており、日本もその潮流に乗ろうというわけです。
カワサキもカーボンニュートラルに関連する事業を推し進めており、それが水素エンジンの本格的な導入の目的です。
2022年11月8〜13日、「EICMA」と呼ばれるバイクの見本市がイタリアのミラノで開催され、その中でカワサキは開発途中ではあるものの水素エンジンを展示しました。
まだ開発途中なので実物はないものの、プロトタイプマシンの画像も公開して注目を集めました。
さらにカワサキでは「水素小型モビリティ・エンジン技術研究連合」と呼ばれる経済産業省の認可を受けた団体の設立も進めています。
水素エンジンが搭載されている「Ninja H2 SX」も公開しており、2024年から試験走行を開始、さらに将来を見据えて水素エンジンの研究を進めていくといいます。
バイクだけでなく、航空エンジンの分野における研究を進めていく予定もあるそうです。
なぜ水素エンジンなのか?
カワサキが力を入れている水素エンジンの研究開発が、なぜカーボンニュートラルにつながっていくのかよくわからないという人もいるでしょう。
水素は地球上で最も軽い気体といわれていますが、そんな水素を手に入れる方法はいろいろとあります。
水や化石燃料のほかにも、不要なプラスチックからも取り出すことが可能で、しかも使用する際に現在温暖化などの問題になっている二酸化炭素を排出しません。
そのため、水素はクリーンエネルギーの代表的存在になる可能性があるのです。
さらに水素は、長期間タンクなどで貯蔵できるのも大きな魅力です。
現在の主力エネルギーである電気の場合、長期的に貯蔵するのには向いていません。
しかし水素であれば、長距離輸送で日本全国に安定的に供給することも可能になります。
水素は資源的にも豊富で、低コストなところも特色の一つです。
よって、一つのところで大型の施設を作って大量に水素を生成するだけで、大きなコストカットにつなげられる可能性があるのです。
この生成した水素を日本全国に供給できる体制が整えば、カーボンニュートラルとエネルギーの安定的な確保も十分期待できます。
水素エンジンが実用化できれば、バイクのほかにも飛行機や船、長距離バスやトラックにも応用できます。
しかも二酸化炭素の排出量がゼロなので、地球環境にも貢献できるわけです。
だからこそ、カワサキではカーボンニュートラルの実現の可能性を見て水素エンジンの研究や開発を推し進めているわけです。